加齢黄斑変性とは
網膜を正面から見ると、ほぼ真ん中に黄斑(おうはん)と呼ばれる、ほかの部分より少し黄色く見える部分があります。
黄斑はものの詳細を見分けたり、文字を読んだりするのにとても大切な場所です。
加齢黄斑変性では、その「黄斑(おうはん)」というところに障害が生じる病気です。
年をとれば誰にでも起こりうる病気とされています。発症後そのまま放置すると、視野の中心に視力障害が現れるなどして視力低下をきたします。
原因として喫煙、高血圧、加齢、太陽光等が挙げられます。
特に喫煙による影響は大きいため、発症予防や症状の進行を遅らせるためには、禁煙が非常に重要です。
網膜は、はりめぐらされた血管により栄養を補給され、そのはたらきが保たれています。
加齢黄斑変性2つのタイプ
加齢黄斑変性には「萎縮型」と「滲出型」の2つのタイプがあります。
萎縮型
加齢によって、網膜の組織が徐々に萎縮するタイプです。
病気の進行は穏やかで視力もすぐに悪くなりません。
しかし新生血管が発生することもあるため、定期的に通院して検査を行う必要があります。
滲出型
脈絡膜新生血管が発生し、黄斑が障害されるタイプです。
病状の進行が早く、急激な視力低下をきたします。早期に検査と治療を行うことが重要となります。
症状について
初期症状
■変視症
見たい部分がゆがんで見えます。
進行期の症状
■中心暗点
見たい部分が暗くなって見えます。
■コントラスト感度の低下
全体的にものが不鮮明に見えます。
治療について
抗VEGF薬(アイリーア)硝子体内注射、レーザー治療を行います。