多焦点眼内レンズとは

通常の白内障手術で使用される眼内レンズは"単焦点眼内レンズ”です。
単焦点レンズのピントは遠方もしくは近方のいずれかに限られており、遠方にピントを合わせると近方はピントが合わないため老眼鏡が必要となります。
(近方にピントを合わせると遠くを見るための眼鏡が必要となります)
これに対し”多焦点眼内レンズ”では遠方と近方の両方にピントが合うため眼鏡使用の機会を減らすことができます。
多焦点眼内レンズにはいくつかの種類があり、それぞれ異なった特性があります。
患者様のライフスタイルに合わせ、レンズを選択していきます。

見え方の違い

リビング

■単焦点眼内レンズ(遠方)
■多焦点眼内レンズ

買い物

■単焦点眼内レンズ(遠方)
■多焦点眼内レンズ

昼の運転

■単焦点眼内レンズ(遠方)
■多焦点眼内レンズ

夜の運転

■単焦点眼内レンズ(遠方)
■多焦点眼内レンズ

グレア、ハローについて

強い光を見た場合に、光を眩しく感じること(グレア)や光の周囲に輪っかが見えること(ハロー)が起こることがあります。
上記現象が単焦点眼内レンズと比して、多焦点眼内レンズで起こりやすいと報告されております。
個人差はありますが、手術後の時間経過とともに慣れてくると言われております。

多焦点眼内レンズの種類

多焦点眼内レンズにはいくつか種類があり、それぞれ異なった特性があります。当院ではレンズのラインナップをなるべく増やし、患者さんのライフスタイルに合わせ、「どの距離の見え方を重視するのか」などを考えながら選択しています。

近距離・遠距離ともに適度に見えやすい
色のずれが少なく、自然な見え方
球面収差が少ないため、見え方がシャープ
Q

白内障は片目だけですが、片目の手術でもできますか?

A

基本的には手術可能です。しかし、患者さんが見えているつもりでも、実は白内障になっている可能性も多くあります。左右の見え方のバランスが重要になるので、当院では十分な検査を行ったうえで判断しています。

グレア、ハローについて

強い光を見た場合に、光を眩しく感じること(グレア)や光の周囲に輪っかが見えること(ハロー)が起こることがあります。
上記現象が単焦点眼内レンズと比して、多焦点眼内レンズで起こりやすいと報告されております。
個人差はありますが、手術後の時間経過とともに慣れてくると言われております。

多焦点眼内レンズを使用する白内障手術の選定療養について

多焦点眼内レンズを使用する白内障手術を受ける場合、当院では選定療養の費用として、通常の診療費とは別にレンズ代金をご負担いただきます。

多焦点眼内レンズの種類

アルコン社 PanOptix 3焦点眼内レンズ
AMO社 シナジー 連続焦点型眼内レンズ
アルコン社 ACTIVE FOCUS 2焦点眼内レンズ (遠・中)
AMO社 シンフォニー 2焦点眼内レンズ (遠・中)
AMO社 テクニスマルチ 2焦点眼内レンズ (遠・近)

選定療養とは、患者さんご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。令和2年4月より、術後の眼鏡装用率の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。多焦点眼内レンズの対象となる患者様には診察時に詳細をご説明致します。

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